シャンパーニュ地方

パリから日帰りで気軽に行ける場所にお酒を好きな人を案内するならシャンパーニュ地方を勧める。パリ東駅からTGVでランスまで45分。ランスの駅前にも見学や試飲ができるセラーが点在するが、ランスから車を借りると近郊の村へも足を伸ばすことができるので、それもお勧めだ。もちろん時間に余裕があればパリから車で行ったっていい。ただし、車で行く場合は少量の試飲でも回数を重ねれば飲酒運転になりかねないので要注意。
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写真の大聖堂はゴシック様式で有名なノートルダム大聖堂。シャガールがデザインしたステンドグラスを見ることができる。よくある幾何学模様のステンドグラスとは違った、絵画のような美しさがある。
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こんなに大きな大聖堂をどのようにして作ったのかと思っていたら、出口の脇に当時使っていた滑車の技術を再現したクレーンのようなものが展示されていた。現在の重機を使っても大変な作業だと思われるのに、今から800年も前の人達が当時の技術を駆使して作り上げた情熱と宗教の力には驚くばかりだ。
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車を借りたので、ランス近郊の町エペルネーに行った。某有名ガイドブックによれば、住民ひとりあたりの収入がフランスで最も高いのだとか。ここに来た目的はドン・ペリが造られているモエ・エ・シャンドンのセラーを見学するためだ。見学をした日は気温35度の真夏日だったが、シャンパンが造られているセラーはひんやりと冷たく、長時間居ると凍えてしまいそうな気温だった。セラーの気温と湿度は人工的に管理されているわけではなく、夏でも冬でも一年中自然な状態で一定に保たれているそうだ。湿度もかなり高く壁を触ると水分がにじみ出ているような、しっとりとした感触だった。モエ・エ・シャンドンは各国に展開している一流ブランドなので、質の高いシャンパンを大量に生産する必要があり、生産の工程はコンピューターで管理されているそうだが、その昔は職人が一本一本のボトルを手で回転させながら発酵させて造っていた。今でももちろん、小さい作り手では昔ながらの製法で生産しているところもある。何を大切にしてシャンパンを造るかは、それぞれの考えによって異なるので、一概にどちらが良いとは言えないと思う。モエ・エ・シャンドンのような大手があるから、世界各国でシャンパンを楽しむことができる。ただ、フランスに住んでからセラーを見学するまでモエ・エ・シャンドンのシャンパンを飲んだことがなかった。自分が想像するにモエ・エ・シャンドンの顧客はアメリカ・日本・中国などの外国に多いのではないかと思う。
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by redballoon13 | 2011-08-14 02:00 | 仏蘭西にて