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Barcelone 2

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バルセロナと言えば、Gaudiの建築がとにかく有名。街中に点在する建物を見て回ると相当歩くことになり、けっこう大変だ。しかもヨーロッパ中のカトリックの国から復活祭のバカンスを利用して観光客がバルセロナにも押しかけ、どこに行っても人、人、人。Gaudiの作品は素晴らしいが、すっかり田舎生活に慣れてしまった俺たちは人疲れした。

写真はあの有名なサグラダファミリア教会だ。バスでバルセロナの街に入ったとたん目に入った、とにかく巨大な大聖堂だった。「わ~、バルセロナだ!」って誰もが感じる瞬間に違いない。実際に実物を目にすると、彫刻ひとつひとつの細部が素晴らしかった。自然にある木や花などの植物、貝がらなどをモチーフにしたデザインには感動した。入場料が高く、しかも人でいっぱいだったので最初はちょっとげんなりしたが、細部を見るうちにそんなことも気にならなくなった。俺は彫刻主任の外尾さんも手がけたという「生誕の門」の反対側にある「受難の門」の彫刻が好きだ。


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教会の内部はもちろん工事中。これから作成されるであろうモザイクのパーツなどが、そこらに置いてあった。俺たちが行った日は祝日のため工事はされていなかったが、大量のヘルメットが埃まみれになって置かれているのが見えた。完成まではあと100年、200年とも言われている。果たして本当に完成することができるのか。間違いなくこの目で確かめることはできないだろう。そう思うと悲しくなってきた。しかしこの作品における完成とは、本当に完成させることではないのだろう。作成する工程も作品に含まれていて、人々はその工程を見て感動する。こういうことを考える学問が芸術学であり作品論だと思われるが、難しい話はあとで考えるほうがいい。その場を楽しまなければ。

しかしGaudiは街中を自分の作品にしてしまおうと考えていたのか。どの建物を見ても一目でGaudiのものと分かるが、それがまた贅沢で妥協を知らないものばかり。グエル公園というバルセロナの高台にある公園もすごい規模だった。この公園はグエルさんというお金持ちが住むための庭園集合住宅を想定されて作られたものらしいが、グエルさん以外には購入した人がいなかったそう。バルセロナの街を見下ろす眺めのいい立地条件にGaudiの贅沢なモザイクが施された広場や住宅、どう考えても高額な物件だったに違いない。公園の入り口にあるGaudiの作品周辺にはすごい人だかりだったが、美しいタイルで構成されたモザイクはとても美しく、雅子は「こういうかわいい窓から手を振りたい」と言っていた。本気か!?



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モザイクのパーツ。どこに組み込まれるのかを考えるとわくわくした。
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雅子の窓辺。Barcelone 2_b0032039_4111668.jpg












鉄のモザイクの影。影もGaudiの作品だ。
by redballoon13 | 2005-03-29 03:44 | 仏蘭西にて