1600kmの旅 その2

b0032039_1818362.jpgフランスで一番大きい渓谷と言われるヴェルドン渓谷に行ってみた。断崖絶壁の下に流れる水はすぐ側にある湖につながっていて、色はエメラルドグリーンに近い。付近の山の石灰岩の小さい粒が水に含まれているのでこんな色に見えるのだと思う。透明度が高いわけではないが、汚れているわけでもない。不思議な色の水だった。

渓谷まで行くのに二つの方法がある。湖のほうからカヌーやボートで渓谷に向かうか、山の頂上付近から断崖絶壁を下って渓谷に辿りつくかのどちらかだ。どちらもけっこう大変そうだったのだが、泳ぎが苦手な雅子が湖のカヌーは怖くて嫌だという理由から断崖絶壁を下る道を進んだ。しかしこの道、ごつごつとした岩を下ったり登ったり、水辺までたどり着くのにやたらと時間がかかる。水辺から登ってきたらしき人とすれ違った時に「川までどのくらいかかりますか?」と質問してみたら「ここから1時間30分くらいかかるよ。帰り道は2時間ぐらい。がんばれ!」と言われて驚いた。午後の一番暑い時間帯、岩場を1時間30分も歩くのは相当きつい。でも引き返すのも癪だということで、前に進んだ。進んでみてわかったが、この岩場の道はトレッキングを楽しむ人のためのコースで、水辺に遊びに行く人のためのものではなかった。水遊びをするためのサンダル類を履いている人は稀で、ほとんどの人がトレッキングシューズを履いている。山から美しい渓谷の全景を見る人のための道だった。

やっとの思いで川に辿りつき、せっかくだから川に入って泳いでみた。川の水はとても冷たく、しかも相当深い。雅子は足がつかないから泳ぐのは無理と自己判断して、水辺をただ眺めていた。湖からやってきた人達はカヌーやボートから川に飛び込んで遊んでいてとても楽しそうだが、俺たちはまた険しい道を登らなくてはならないので、早いところきりあげて帰路についた。が、通ってきたはずの道がわからない。太陽も沈み始めて、山の中はよりいっそう薄暗くなり、ちょっと怖くなった。「もののけ姫」の山みたいなところに来てしまったのだ。とりあえず分かるポイントまで戻って無事に帰ることができたが、この日は本当に疲れた。



b0032039_18525132.jpg

ヴェルドン渓谷につながるサント・クロワ湖
[PR]
by redballoon13 | 2005-08-13 18:47 | 仏蘭西にて