Pays Basque

b0032039_4503794.jpg日本に帰国する前の最後の小旅行に行ってきた。行き先はバスク地方。バイヨンヌやビアリッツといったスペインに近い大西洋岸の街だ。旅のメンバーは友達と雅子と俺の3人。3人でレンタカーを借りて、3人でホテルに泊ったのでだいぶ安く旅行ができた。夏の間はリゾート地として賑わう海岸も今の時期は人も少なくて静かだった。車の移動中にはピレネー山脈が見える。山はもう紅葉が始まっていてとてもきれいだった。

バイヨンヌでは美味しいものをたくさん食べた。生ハムにピペラドという郷土料理、それにチョコレート。ピペラドという料理はまさに俺の好きな味。トマトベースに卵や甘い唐辛子(パプリカのようなもの)が入っていて、上には生ハムがのっている。生ハムは本当に美味しかったので、ハムの塊をお土産に買って帰った。チョコレートは高いのだが味は最高。値段に見合う豊かな味わいがする。ただのチョコではない。カカオ以外のスパイスの風味が口の中に広がる感じ。俺は甘いものが好きで良かった。

ビアリッツやサン・ジャン・ド・リュズでは海辺を散歩。世界的にも有名なリゾート地で知られるビアリッツは、大きなお屋敷がたくさんあった。街もなんだかお金持ちな匂いがした。昔のお姫様(正確に言うとナポレオン3世の妃)のために建てられた大きな宮殿は今はホテルになっているらしく、とても豪華な夜を過ごせるそうだ。でも俺はお金持ちの街はあまり好きじゃない。面白みがあまり感じられない。一方、サン・ジャン・ド・リュズはビアリッツよりもバスク特有の建物が多くて良かった。でもやっぱりちょっとお金持ちな匂い。

b0032039_5283540.jpgバスク地方は海だけじゃなく山もあるということで、ピレネー山脈の麓の村から30分かけて山頂へ向かう登山電車に乗った。馬、牛、ヤギ、羊といった動物がすぐ近くに見える。そしてバスク地方に広がる村や海が一望できる素晴らしい眺めだった。

バスクとはフランスとスペインにまたがる文化圏で、今は二つの国に分かれてしまっているが、そもそもフランス語もスペイン語も話さない人達が住んでいた。言葉が違うということは、文化も大きく違う。バスク語はイタリア語、スペイン語、ポルトガル語のようにラテン語のグループには属さない。同じ起源を持つ言葉がいっさいなく、それは日本語も同じだと雅子が言っていた。しかもバスク語には日本語に似た音が沢山ある。Eki(エキ)とは太陽のこと、蜂蜜屋の女店主は「Yoko(ヨコ) という言葉もHama(ハマ)という言葉もあるのよ。」と言っていた。しかもキリスト教が入ってくる以前は大地や空といった様々なものに神様がいると信じられていたそうだ。まるで日本のアニミズムみたい。雅子と一緒にいった友達もとても興味を持って話を聞いていた。

これでフランス南部はコートダジュール以外すべてを旅したことになる。大西洋も見れて良かった。



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夕日が沈む大西洋。ビアリッツにて。向こう側はアメリカ大陸だ。
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by redballoon13 | 2005-10-14 05:16 | 仏蘭西にて