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クラスメイトのブルーノに誘われて初めて有料のライブに行った。有料といってもたったの5ユーロ、日本円にしても700円位だ。ブルーノの彼女のエレーナ(フランス人)とアン(ドイツ人の女の子)も一緒だったので全部で5人。俺と雅子以外はみんな自転車を持っているので、自転車でコンサートホールまで移動して、俺達はメトロで移動した。ホールがあるのはいわゆる貧しい地域で北アフリカからの移民の人たちがたくさん住んでいるところ。フランスの大きい都市には移民の人たちがたくさん住む地域がたいてい存在している。街の中心地からはなれたボンリュー(郊外)に多い。こういう地域には貧しさから犯罪に手をだしてしまう若者も少なくない。コスモポリスとしてのフランスの姿が垣間見れる場所だ。映画アメリのような世界は実際には存在しない。

フランスではライブも芝居もだいたい夜8時から9時くらいに始まることが多い。今回のライブも9時スタートだったところ実際に始まったのは9時30分だった。バンド編成はドラム、ベース、ギター、パーカッション、サックス、トランペットの5人。トランペットの人がたまにボーカルとして歌う曲もあったが基本的にはインストバンドだ。ジャンルはアフロジャズといってジャズとアフリカンミュージックとあとちょっとラテンアメリカの要素がミックスしたような感じで、ギターはプライマスのような変則的な奏法で雅子も俺もとても気に入った。雅子はとくにパーカッションが気に入っていた。アフリカにオリジンをもつ独特のリズム感が心地良かった。はっきり言って安すぎ。演奏のクオリティーも高いし見せ方もかっこいいし最高のライブだったと思う。ただ椅子席に座ってみなくてはならなかったのがとても残念だった。俺としては立ちながら踊りながら楽しみたかったなぁ。

ブルーノはアルゼンチン出身なので演奏中もノリノリで俺達に理解不能なスペイン語で合いの手を入れていた。ちなみにブルーノはブエナビスタ・ソシアルクラブのモノマネが得意だ。本物みたい。やっぱ俺達にはできないよなぁ、ああいうのは。

俺は本当にこのバンドが気に入ったので、CDを購入しほぼ最終のメトロで街の中心地まで帰った。雅子は疲れてそのまま帰ったが俺は気持ちが良かったのでバーに行き一人でビールを飲んでみたりして本当に楽しい夜だった。
by redballoon13 | 2004-11-27 23:15 | 仏蘭西にて