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アウトレイジ

北野武の作品を始めて映画館で観た。別に北野作品のファンではなかったが、めったに日本の映画が上映されることはないので行ってみたのだが、結論からいうと面白くなかった。
豪華なキャスティングではあったが、人数が多過ぎたせいなのか、一人一人の描かれ方が軽薄で、誰一人にも感情移入することが出来なかった。それから、架空の国の大使館員が出てくる一連のシーンのくだりは蛇足。ない方が良かったと思った。
まあ、そんなことよりも館内のお客はフランス人が大半なので、途中から映画の内容よりも観ている観客の反応が気になった。自分を一般的な日本人として考えた時に、このシーンでは普通笑わないよなあ〜と思う箇所で笑っていたり、こうも感じ方の違いがあるのかと思った。自分が観た回は音声オリジナルの字幕フランス語だったの、フランス語の勉強にもなったので良かった。しかし、字幕とはいえヤクザの会話のやり取りがフランス語だと、ニュアンスが全く変わってしまっていて面白かった。たとえば、頭(親分)。字幕ではmonsiurと訳されていたがムッシュって!かまやつ!?そんなんじゃないよ!

奇遇にも歌詞にも出てくるシャンゼリゼ通りにある映画館で観た。
とにかく監督としてよりも、芸人&役者(本人が監督していない作品に限る)としてのビートたけしが好きだということだ。
「血と骨」の時の役なんて、本当に狂気そのものって感じで怖かったもんな〜。
by redballoon13 | 2010-11-30 06:56 | 仏蘭西にて