フェズ③ 料理教室
2011年 01月 01日料理の先生は中年の女性。普通の家庭のお母さんといった感じ。この人がこのホテルで提供する料理を作っているのか。メインティーチャーであるその女性はフランス語も英語も話さないので、ホテルスタッフの若い女性が通訳をしてくれた。
本日のメニューは、プルーンとアーモンドが入った牛肉のタジン、なすのサラダ、さつまいものサラダ、トマトピュレのサラダだ。まず驚いたのは、玉ねぎの切り方。みじん切りとまではいかないが、こまかく玉ねぎを切るのにまな板を使わない。まず玉ねぎに斜め方向から包丁を入れ、そのあと水平方向に包丁を入れると、粗いみじん切りができる。そして手からダイレクトに鍋の中へ。手際がいい。玉ねぎはタジンのソースのベースで、大量に使う。
次に驚いたのは調味料とハーブについて。クミン、パプリカ、しょうがパウダー、シナモン、にんにく、パセリ、コリアンダーが使われているのはこれまで食べてきた料理でだいたいわかっていたが、とにかく砂糖を大量に使う。タジンには大さじ4杯ぐらいの砂糖を入れていた。他トマトピューレのサラダ、さつまいものサラダにも砂糖を大量に入れられた。干しプルーンや干しぶどうの甘みだけじゃなく、砂糖も入れていたのか。通訳の若い女性曰く、だからモロッコの女性は年を取ると太ってしまうのだそう。確かにね、ミントティーに入れる砂糖の量も半端じゃない。
そして干しぶどう、干しプルーンは下茹で後、バター、砂糖、シナモンをまぶしていた。これも知らなかった。ときどき家で作るテキトウタジンはプルーンを下茹でせずに使っていたし、プルーンそのものにも味付けしていなかった。さらにアーモンドも下茹でし、皮をむき、そして油で香ばしくなるまでフライする。
タジンができあがるまでには、こんなにいろいろな行程があったのか。しかもタジン用の鍋で煮込むのではなく、圧力鍋を使ってお肉を短時間で軟らかく煮込んでいた。タジン用の鍋は最後の盛りつけ後に温めなおす時にしか使っていないぞ!
料理教室は約1時間半。途中でもう一人パン作りをする中年の女性が加わって(パンも手作りだ!)、おしゃべりしながら楽しく終了した。お料理の先生をしてくれた二人の女性はとってもかわいらしい。普通の旅行だったら、モロッコ人のおばちゃんとこんなふうに触れ合うこともできなかっただろうから、とても良い経験をした。
最後一緒に参加したオーストラリア人のカップルと、作った料理を試食して終了。どれもこれも美味しいぞ!おみやげにということで、ホテルからパプリカ、クミン、ジンジャー、シナモンのスパイスセット(といってもビニール袋に無造作に入れられたお裾分け)をいただいた。
by redballoon13
| 2011-01-01 21:10
| 仏蘭西にて